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【ExcelVBA】Shift-JISのCSVをExcelのシートに取り込む

ExcelVBA#005 Shift-JISのCSVをExcelのシートに取り込む

今回は、Shift-JISのCSVをExcelのシートに取り込むコードをご紹介します。単純にLineInputでの読み込みなので、難しい処理ではありません。

動作としては、参照ボタンを押してファイルを選択した後、読み込み開始ボタンを押すことで新しいシートにCSVデータを書き出す処理を行います。

なお、UTF-8のCSVファイルの取り込みについては、下記の記事をご参照ください。

【ExcelVBA】UTF-8のCSVをExcelのシートに取り込む | ともゆきの独り言(雑記ブログ)

【ExcelVBA】UTF-8のCSVをExcelのシートに取り込む | ともゆきの独り言(雑記ブログ)

UTF-8のCSVをExcelのシートに取り込む処理の備忘録です。動作としては、参照ボタンを押してCSVファイルを選択した後、読み込み開始ボタンを押すことで新しいシートにCSVデータを書き出す処理を行います。

画面設計

画面設計
  • シート名:設定情報
  • セルD4:「入力ファイル」として名前付け
  • 参照ボタン:ファイル選択のマクロの登録
  • 読み込み開始ボタン:CSV取り込みのマクロの登録

入力データ

入力データ

ファイル名:テストデータ.csv

形式はShift-JISのカンマ区切りです。全ての項目がダブルクォーテーションで囲まれていないパターンです。単価のところのみ「”」で囲まれています

処理実行結果

処理実行結果

Shift-JIS CSV取り込み - ソースコード(ExcelVBA)

Option Explicit
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Sub MainProcess()

    Dim WS As Worksheet
    Dim CSVFile As String
    Set WS = ThisWorkbook.Worksheets("設定情報")
    CSVFile = WS.Range("入力ファイル")

    Call CSVImport(CSVFile)

End Sub
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Sub CSVImport(ByRef filePath As Variant)
   
    'レコード数取得(配列は開始番号0から)
    Dim csvRow As Long: csvRow = 6
    Dim csvColumn As Long: csvColumn = 3
    
    '新規シート作成
    Dim newWS As Worksheet
    Worksheets.Add(After:=Worksheets(Worksheets.Count)).Name = "CSV"
    Set newWS = ActiveSheet
    
    'CSV取り込み
    Dim readString As String
    Dim tmp As Variant
    Dim i As Long
    Dim j As Long
    ReDim Arry(csvRow, csvColumn)
    Open filePath For Input As #1
        Do Until EOF(1)
            Line Input #1, readString
            tmp = Split(Replace(replaceColon(readString), """", ""), ":")
            For j = 0 To UBound(tmp)
                Arry(i, j) = tmp(j)
            Next j
            i = i + 1
        Loop
    Close #1

    '配列の転記(Excelは開始番号1から)
    newWS.Range("A1").Resize(csvRow + 1, csvColumn + 1) = Arry ''1回だけ代入
    
End Sub
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
Function replaceColon(ByVal str As String) As String

    Dim strTemp As String
    Dim quotCount As Long
    Dim l As Long
    For l = 1 To Len(str)  'strの長さだけ繰り返す
        strTemp = Mid(str, l, 1) 'strから現在の1文字を切り出す
        If strTemp = """" Then   'strTempがダブルクォーテーションなら
            quotCount = quotCount + 1   'ダブルクォーテーションのカウントを1増やす
        ElseIf strTemp = "," Then   'strTempがカンマなら
            If quotCount Mod 2 = 0 Then   'quotCountが2の倍数なら
                str = Left(str, l - 1) & ":" & Right(str, Len(str) - l)   '現在の1文字をコロンに置き換える
            End If
        End If
    Next l
    replaceColon = str

End Function

Shift-JIS CSV取り込み - ポイント

LineInputでの取り込み方法は、下記Webサイト様(Office TANAKA:田中先生)をご参照ください。いつも大変お世話になっております。

▼Shift-JISのCSV取り込み

undefined

undefined

ダブルクォーテーションの置き換え処理の詳細は、下記Webサイト様(いつも隣にITのお仕事:高橋先生)をご参照ください。いつも大変お世話になっております。

▼データにカンマが含まれている場合のCSV取り込み

エクセルVBAでデータにカンマが含まれてしまっているCSVを取り込む

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エクセルVBAで様々なタイプのCSVを取り込んでいきます。今回は、意外と多いパターンであるデータの中にカンマが含まれている場合のCSVをエクセルVBAで取り込む方法についてお伝えしていきます。